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むすびに



 人間国宝の刀鍛冶の人が、戦後一時期、鉋を造っていたとかなり以前に聞いていましたが、その人は誰で、どのような事情で、誰から鉋造りを教えてもらったのか、いつ頃まで造っていたのかなどについては、ほとんど分からないままで来ました。

 ところが最近、地元の図書館にある本を借りにいったついでに、一文字銘の刀鍛冶を見るために日本刀関係の本のコーナーにいき、なにげなく本棚から取り出した本の目次に、「千代鶴是秀さんとの一度だけの出会い」とあったので、内容をよく確認をしないままで、他の本と一緒に借りてきました。その本が人間国宝になった刀匠の天田昭次氏が書いた「鉄と日本刀」(出版:慶友社)でした。

 家に帰り本の内容をよく読んで、驚きました。天田氏が「人間国宝で鉋を鍛っていた人」であったからです。鉋を「千代正」銘で浅草橋の問屋に納めたと書いていましたので、(株)森平ではないかと思い、確認の電話をしたところ、間違いないことが分かりました。

 また、インターネット上に「千代正」銘の鉋について、どの程度書かれているのか調べましたところ、わずか一件だけでした。しかもほんの数行のみで、ほとんど知られていませんでした。

 このことは当店のホームページの「道具の歴史」欄に載せる価値があると思い、さっそく天田氏の書かれた「鉄と日本刀」を参考に「人間国宝の鍛った鉋」と題して原稿を書き上げました。


 いままで謎であった鉋鍛冶を明らかにし、詳しく当店のホームページに載せて、後世に記録として残すことができたことはうれしい限りです。



平成21年8月吉日

 (有)スズキ金物店
  代表取締役 鈴木 俊昭



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