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 《昭和初期の鉋価格と大工手間賃との比較について》



國弘1



はじめに



 インターネット上の勝秀刃物店ホームページに、曾て大工道具を販売していた東京の有名店(合資)香取屋工具店が発行した昭和7年の鉋カタログが紹介されています。

 それには問屋などが商標登録した多くの銘の鉋に混じって、「千代鶴藤四郎」、「運壽太郎」、「本銘石堂」、「左久弘」、「本銘國弘」、「重友」銘の鉋の値段が並べて記載されています。このカタログによって、昭和初期の東京における刃物道具鍛冶が鍛った鉋の評価が、値段の面から大変よく分かります。

 昔、鉋は一人前の大工一日の手間賃分と言われました。以前からわたしは、大工道具鍛冶の名人と評された千代鶴是秀や石堂秀一の鍛った鉋が、他の大工道具の鉋と実際にどのような値段差があったのか、当時の大工手間賃と比較して詳しく調べてみたいと思っていました。

 そこで、以前からの思いを成し遂げるため、今回は値段が付けられたこの香取屋鉋カタログに基づいて、「昭和初期の鉋価格と大工手間賃との比較について」と題して書き上げてみたいと思います。以下、敬称を略させていただきます。


昭和初期の鉋価格と大工手間賃との比較について 目次





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(一) 昭和7年前後の世相 (二) 当時の大工手間賃と諸物価について (三) 昭和7年の東京における鉋の値段 T 「重友」の鉋 U 「本銘國弘」の鉋 V 「廣貞」の鉋 W 「左久弘」の鉋 X 「本銘石堂」の鉋 Y 「運壽太郎」の鉋 Z 「千代鶴藤四郎」の鉋 むすびに (一) 昭和7年前後の世相