そこで、日本における仏像彫刻と鑿の発達との関連を歴史的に調べ書き上げ、それを飛鳥時代から平安時代まで1部と2部に分けて「道具の歴史」欄に掲載しました。資料が極めて少ないこともあり、また鑿が発達した時代の状況証拠から推察をすることが多く、記述もまだまだ不十分なところも多くあろうかと思います。本稿はこの分野の研究の第一歩です。これを発表することによって、更なる調査・研究が行われる契機になれば、私の本望とするところです。
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