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(五) 刀匠 固山宗次



 固山宗次は長雲斎一門の親戚関係にあり、つまり初代綱俊の兄である綱秀の嗣子であり、また初代綱俊の弟子でもありました。この固山宗次は幕末から明治の始めにかけて屈指の名工匠と評され、麻布長坂に住居を構え、多くの弟子を持っていた誉れの高い刀匠でした。しかし40歳のとき明治政府による帯刀禁止令によって刀鍛冶としての生活を失うと、一門の弟子たちを引き連れて目黒の火薬庫に職を求め、鉄砲鍛冶の職工になりましたが、やはり長くは続かず退職し、その後世に出ることはありませんでした。弟子たちは分散しましたが、その中に剪定鋏の阿武隈川宗寛や散発鋏の義國(友野釜五郎)のように、その後に鋏の製作によって成功した弟子もいました。

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