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《明治時代初期の東京大工道具鍛冶 ―釿・玄能・鑢―》



鍛冶屋1



はじめに



 明治時代の東京における大工道具鍛冶職人の第一級の基本資料として、東京府勧業課編『東京名工鑑』(明治12年)と有磯逸郎著『怪物傳』(明治40年)のなかで語られている人たちが知られています。近年まで、この頃の大工道具鍛冶職人について語られることは伝聞が多く、信憑性に疑問がありましたが、この二冊内で語られる彼らについては、直接取材したものなので、正確な資料です。

それに加える第一級の資料として、内国勧業博覧会事務局発行『第一回勧業博覧会出品解説』(明治11年)の中の「金銕製品」の部があります。この書は、明治10年8月21日より同年11月30日まで東京上野公園内で開催された第一回内国勧業博覧会金銕製品の部に展示された出品解説で、その解説書内に全国や東京の明治初期における大工道具鍛冶職人が紹介されている極めて貴重な資料です。


 最近、四国の香川量平氏より贈って頂いた日本の鋸についての資料の中に、星野欣也・平澤一雄論文「第一回内国勧業博覧会出品解説の内容から見た明治初期における我が国鍛冶技術の実情」(東京農業大学一般教育学術集報 昭和60年10月)があり、この論文内には全国や東京の鋸・鉋・鑿鍛冶職人とともに、東京の釿(ちょうな)・玄能・鑢(やすり)鍛冶職人についても記載されています。

 江戸時代や明治時代に東京で手斧・玄能・鑢を作っていたことは知られていましたが、その名前はわからず、これらの大工道具鍛冶職人たちについて、まったくと言っていいほど取り上げられて来ませんでした。

そこで、「明治初期の東京大工道具鍛冶職人 ―釿・玄能・鑢―」と題して、この論文に基づいて東京や全国の鋸・鉋・鑿鍛冶職人と共に彼らを紹介しましょう。









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