この問屋が取引していた鍛冶職人軒数は215軒で総仕入額が約1,693両(1両を江戸後期の価値である銀150匁で筆者が計算する)、前挽鋸鍛冶職人が3人で仕入額が約223両、鋸鍛冶が64軒で仕入額が約686両、鑿鍛冶が7軒で仕入額が約40両、?(かんな)鍛冶が13軒で仕入額が約38両となります。ついでに、剃刀鍛冶職人が26軒で仕入額が約126両です。曲尺目切職人が8人で仕入額が約16両、曲尺地職人が8人で仕入額が約19両です。この金物問屋の鍛冶職人からの仕入額は、当時のそれぞれの鍛冶職人の生産額の一部です。
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