現在、大工職の使う「げんのう」をも「源翁」・「玄翁」と漢字表記して大小の形態がありますが、これらは本来の由来からすると誤りで、厳密には大工職の使う「げんのう」の漢字は、江戸時代の終盤頃から広まった「玄能」と言う漢字で表記されるべきであろうと思います。これらの点を多くの人は混同しているようです。
以上の結論に多くの反論もあろうかと思いますが、本稿を契機にこの問題に対して更なる論述展開が深まることを期待します。
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