研ぐ行為とは、実は、砥石の粒子によって刃に傷をつけることなのです。「荒砥」、「中砥」「仕上砥」と移る研ぎの行程は、粗い傷から細かい傷に変え、最後は鏡面にさせていくことなのです。
日本は、太古から地殻変動が盛んであったことから、地層の隆起という造山現象が各地で起こり、三種類の良質な天然砥石を採掘できる条件に恵まれました。その結果、研ぎの技術が向上し、刀剣などの刃物ばかりでなく、良く切れたり削ったりする大工道具の刃物の切れ味向上に、大いに貢献しました。
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