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むすびに



 鏝の柄について調べてみたいと思った動機は、今から40数年前に、父が経営していた店を20代始めの私が手伝い始めたとき、「東京鏝は丸柄であるのに、なぜ関西鏝は角柄なのか」と単純な疑問を思ったことからでした。

当時、鏝の卸問屋の人や鏝を買いにくる左官職の人達に聞いたりもしましたが、よく分からず、またこれについての参考研究書も鈴木忠五郎氏の「誰にもわかる左官工学」のみで、その中では「恐らく習慣がかくさせたのであろう」と述べられるだけで、よく理解できませんでした。それ以来、今日まで来ました。

しかしここに来て、「左官呼称の変遷」や「左官鏝の歴史」について、後継者の長男や左官関係の人達などによく知ってもらうために、当店のホームページに載せる目的でいろいろと調べていく過程で、その後に研究された文献や左官関係の雑誌などを読み、左官鏝の柄についても歴史的に詳しく分かり、また三木の左官鏝の有力卸問屋(株)関忠会長の関 忠行氏から、左官鏝の一大産地三木における鏝柄の状況などについて、詳しくお聞きすることができました。

 それによって、私なりに京都において、なぜ角柄が誕生したのかを解明でき、それを「左官鏝の柄について」と題して書き上げることができました。

 この原稿を書き上げるのに取材にご協力して戴いた皆様、また参考にさせて戴いた文献の著者の皆様・左官関係の雑誌の中で貴重な話を語られて、また論文・紹介などを記述されていた皆様に、深く感謝申し上げます。


平成21年7月吉日

 (有)スズキ金物店
  代表取締役 鈴木 俊昭





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