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(一) 謎の鉋鍛冶「千代正」



 昭和20年8月、日本は敗戦によって、進駐してきた連合国軍総司令部(GHQ)から日本刀は武器と見なされ、日本刀の製作が禁止されたばかりでなく、歴史的・美術的価値のある刀剣類を除いて、一説には国内だけで250万本もの刀剣類が破棄処分されたと言います。

 刀の製作が制度として再開したのは、8年後の昭和28年9月に美術刀剣類製作承認規定の施行が行われてからでした。この間は日本刀にとって、まさに悲運の時代でした。刀匠たちにとっても苦難の時代でした。

 この時期に、ひとりの若き刀匠が「千代正」と銘を打ち、鉋を鍛ったのでした。若き刀匠は20代前半でした。鉋はよく切れて評判は高く、普通の鉋の数倍の値段で取引されました。


 この若き刀匠とは、その後に日本刀の製作を再開して数々の賞を受賞する中で、最高権威の正宗賞を3回受賞、伊勢神宮式年遷宮御神宝大刀や新横綱北の海土俵入り太刀の製作、平成2年に財団法人全日本刀匠会理事長に就任、平成9年には重要無形文化財保持者、つまり¨人間国宝¨に認定された天田昭次でした。



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